1. DX推進の背景
当社は木製ベビーベッドを中心とした乳幼児向け家具の製造事業を主力とし、「安全性」「品質」「日本製」にこだわった製品を提供してきました。私たちは、日本社会の宝である「赤ちゃん」と「高齢者」に質の高い商品・サービスを提供し、豊かな社会の実現に貢献することを使命としています。
しかしながら、少子化の進行により市場規模が縮小する中で、従来の量産型の製造モデルでは持続的な成長が難しくなっています。また、製造現場においては、加工や塗装などの工程が職人の経験や勘に依存しており、技能の属人化や生産性のばらつきといった課題を抱えています。さらに、在庫や製造工程の状況がリアルタイムで把握できないことにより、納期回答や生産計画において非効率が生じている状況です。
このような課題に対応するため、当社では「量から質への転換」を掲げ、高付加価値・少量多品種に対応できる製造業への変革を進めています。その実現に向けて、DX(デジタルトランスフォーメーション)を単なる業務効率化の手段ではなく、経営改革を実現するための重要な基盤として位置付けています。
具体的には、製造工程の可視化、技能のデータ化・標準化、在庫・生産情報の一元管理を進めることで、生産性向上と品質の安定化を図ります。また、これらのデータを活用することで、直販や特注品への対応力を高め、顧客との関係を長期的に構築し、新たな価値創出につなげていきます。
DXの推進により、当社は「日本製のものづくりを守りながら、高付加価値で持続可能な製造業」へと進化し、少子化社会においても存在感を発揮できる企業を目指してまいります。
2. DX推進の基本方針
当社のDXは単なるIT導入ではなく、経営改革を実現するための取り組みです。以下の方針に基づきDXを推進します。
製造工程の可視化
IoTやデータ活用により製造工程の進捗や作業状況を把握し、生産性向上と品質安定化を実現します。
技能のデータ化・標準化
職人の経験や勘に依存してきた加工・塗装工程のノウハウをデジタル化し、加工レシピの電子化や動画マニュアル化を進め、技能継承と品質向上を図ります。
データ活用による経営高度化
製造データ、在庫情報、顧客データなどを活用し、経営判断の迅速化と顧客価値の向上を実現します。
3. DXによる取り組み内容
当社では以下の取り組みを中心にDXを推進します。
- IoTセンサーやカメラを活用した製造工程データの収集
- クラウドを活用した製造データ・在庫データの一元管理
- BIツールを活用したデータ分析と経営判断の高度化
- 加工レシピの電子化や動画マニュアルによる技能継承
- WEBサイトやSNSを活用した情報発信とブランド認知向上
これらの取り組みにより、少量多品種生産への対応力を高め、顧客ニーズに柔軟に対応できる製造体制を構築します。
4. DX推進体制
DX推進責任者として代表取締役が全社的なDX推進を統括します。
本DX推進方針は、代表取締役を責任者とし、経営会議において決定した経営方針です。
営業部門、製造部門、管理部門が連携し、全社横断でDXを推進します。
また、外部専門家の知見も活用しながらDX戦略を継続的に改善していきます。
5. DX推進の成果指標(KPI)
DXの成果を測定するため、以下の指標を設定しています。
| 主なKPI | |
|---|---|
| 業務用商品の見積依頼獲得件数 | 20%増 |
| ブランド認知度(WEBアクセス数) | 20%増 |
| 新規顧客獲得数 | 10%増 |
| 納期回答精度 | 95%以上 |
これらの指標を継続的にモニタリングし、DXの成果を評価していきます。
6. セキュリティ対策
当社は、デジタル化の推進にあたり、お客様の個人情報および社内データの保護を最優先に取り組みます。
主なセキュリティ対策
・SSL/TLS暗号化によるデータ通信の保護
・アクセス権限の適切な管理と定期的な見直し
・外部委託先のセキュリティ基準の確認
・社内におけるセキュリティ教育・啓発の実施
・インシデント発生時の対応手順の整備
7. 代表者メッセージ
当社は創業以来、安全で高品質なベビーベッドをお届けすることを使命としてまいりました。
デジタルの力を活用することで、より多くのご家族に、より便利に・安心して当社の商品・サービスをお届けできると確信しております。
DXを通じて、お客様との接点を広げ、長くご愛顧いただける企業であり続けるために、全社で取り組んでまいります。
株式会社ヤマサキ
代表取締役 山崎 吉典
